不登校だったけど、なんとか生きてる

社交不安障害が寛解している学生のひとりごと

不登校でも勉強してた話

私は小学校高学年から中学校卒業まで不登校だった。

厳密にいうと、中学校では不定期で別室登校をしていた。

いつかその期間の話も書こうかと思うが、とりあえず今は不登校中の勉強について振り返って書いてみる。

 

実は今、学校の課題をやるのが面倒くさいのでこのブログを書いている。

終わったら勉強するかもしれない。しないかもしれない。

 

 

《これを読むにあたっての前提》

  • 私は勉強が言うほど嫌いではない
  • 提出物を届けてくれる、すぐ近所の友達がいた
  • 通信教材で勉強できる環境が家にあった

 

なぜ前提を書いたのかというと、もし今不登校の当事者・保護者でこのブログを読んでくださる方がいて、何か参考にしようとされたときに、無理をしてほしくないからである。

不登校になる方の理由はさまざまで、勉強することで何か嫌なことを思い出したり、そもそも勉強する気力が今現在なかったりするのに、「この人がやれたんだから私(あなた)もやるべき」という気持ちを押し付けないでほしいと思っている。

余談ではあるが、私は以前カウンセラーさんに「~~する”べき”とは思わなくていい」と助言されたことがある。思わないようにしたら少し気が楽になった。

ということで、これから振り返って書いていこうと思う。

 

 

 

 

勉強し始めるきっかけ

 

小学校高学年から不登校になったと書いたが、正確に言うと6年生の冬頃、卒業間際に学校へ行かなくなった。よって小学校のカリキュラムはほとんど終わっていたはずなので、小学校の勉強はしていない。

私は可もなく不可もない成績を取っていたので、予習・復習する習慣は小学校の時点ではなかった。

中学校は最初の1週間だけ登校したが挫折し、再び不登校になった。

不登校になったことに明確な理由はなかったので、勉強に対する嫌悪感もなかったが、「自分は不登校になってこの先どうすればよいのだろうか?高校なんて行けないのではないか?」という不安と「みんなに置いて行かれたくない」という焦る気持ちから、自分で勉強を始めることにした。

 

 

勉強法

 

当時は昼夜逆転していたので、夜中にラジオや音楽を聞きながら自室で勉強していた。

家族や心療内科の先生に生活リズムを治すように言われても、夜中の方が静かで勉強に集中できると思っていたため、なかなか治らなかった。ちなみに今は朝6時半起床/0時頃就寝と比較的健全な生活リズムになっている。

 

教科書、授業で使ったプリント類とよく短編漫画を投函してくる某通信教材とアプリを使って勉強していた。

通信教材はいつから入会していたか忘れたが、不登校になる以前に飽きて一度退会していたのを再入会したことは覚えている。親が勉強しなさいこれしなさいと口うるさく言うタイプではないため、自分から親に申し出た気がする。不登校になってからは真面目にやってた。

 

実際にみんなが受けている授業と進度を揃えたかったため、(後れを取るのがこわかった)友達に聞いたり提出物を届けてもらっていた。家が近いとはいえ、プリントの山を持ってきてくれた友達には感謝してもしきれない。

当時は「小学校の授業はなんで教科書を見ないで勉強するんだろう?」という疑問もあったため、教科書を端から端まで読んでノートにまとめていた。

 

提出物は提出したかどうかよく覚えていない。プリント類は一通り解いて処分するものがほとんどだったと思う。ちなみにプリントに答えがついてるものは少なく(みんなは授業中に採点していたのだと思う)、穴埋め問題は書くだけ書いて処分していた(意味あるのか?)。あと2年生の後半くらいからプリントを処理しきれなくなって手付かずのまま机の上に山積みになっていた。

 

授業の一環でALTの先生にノートに書いた英文を添削してもらえることがあって、それは純粋に興味があったので何度か提出していた。その時は別室登校していたので別の先生に提出を頼んでいた。

 

教科書の内容をノートにまとめて勉強するのは良いが、英語や数学は教科書に問題が載っていても答えが分からないため、大型の書店に行って「教科書ガイド」というものを親に買ってもらった。解答や解説、英語に至ってはリスニングCDが付属している(が、その分お値段が張る)。

 

以上のように、勉強自体は基本1人で進めていたが、土台には先生や友達、家族の協力があって勉強できていた。とてもありがたく恵まれた環境にいたと思う。

 

 

勉強に活用していたアプリ

 

当時よくお世話になっていたアプリたちを紹介する。プラスアルファで使っていたものから重宝していたものまで。回し者じゃないです。

  • Study plus(スタディプラス)・・・勉強時間を記録できるアプリ。このアプリには3年間ずっとお世話になった。自分の勉強時間が棒グラフ化されるので、達成感がある。めちゃくちゃ多い時で1日8時間くらい勉強した。
  • アオイゼミ・・・中高生向けのオンライン授業アプリ。やっぱり独学じゃ限界があるので分からない範囲をアオイゼミで補っていた。リアルタイムでコメントも拾ってくれるので楽しかった。
  • 中学歴史 完全記憶・・・中学の歴史を暗記できるアプリ。テスト前にちょこちょこやってた。使いやすい。
  • 中学生の実技4科勉強アプリ・・・副教科の問題を解けるアプリ。副教科の勉強は無理だと思い捨て教科(=勉強を諦める教科)にしていたので、テスト前の詰め込みに使っていた。
  • 水兵リーベ - 元素記号暗記アプリ・・・元素記号を暗記できるアプリ。中学に上がる前に予習として元素のことを全く知らない状態から使っていたら勉強が少し楽になった。
  • スマホをやめれば魚が育つ・・・自分でタイマーをかけてその間スマホを触らないと魚が育つ、名前そのままのアプリ。スマホ依存をどうにかしたかったので勉強中に使っていた。

 

 

テスト

 

テストはみんなと同じ時間に、ただし別室で受けていた。

別室には私と同様不登校の人やなんらかの理由で教室から途中退席した人、あとは不良がテストを受けさせられていた。

そんな感じでテスト中にもかかわらず人の出入りはあるものの、基本的にテストの緊張感みたいなものは一緒だったと思う。

先生いるし、時間計ってるし、筆記用具しか出しちゃいけないし。

場所は変わったり変わらなかったりだったが、理科室や家庭科室みたいなところで受けることが多かったと思う。何せ授業を受けていないためどこが何教室なのか把握していなかった。

その上人数が少ないため、席の間隔は広めだった。確か自由に座った記憶がある。

人数は多い時で10人くらい、少なくて3人くらい。終わり次第帰っていた気がする。

そんな感じだったので、ちゃんとテストの点数が成績になった。

 

 

卒業後の進路

 

当時、担任は「学力は足りてる」という旨のことを話してくれたが、高校に週5日通う自信がなかったため、通信制高校を選んだ。

ただ、不登校でも高校に行けるんだ、ということを知った。

私の入学した通信制高校は中学校の復習から始まったため、やってきた勉強も無駄じゃなかったと思った。今いる学校も、中学レベルの内容が絡んでいる教科があり、無駄じゃなかったんだなとひしひしと感じている。

 

以上が私の不登校中の勉強についての振り返りである。

とりあえず、勉強がすべてではないけど、無駄にはならないことが伝われば。